敵対的TOBって何?

社会、ビジネス

こんにちは、たけちよ、です🐶

このブログでは、この先の変化の激しい時代において、全ての世代のビジネスマンにはもちろんのこと、特にX世代に当たる40歳以上の方々は知っておかないといけない知識や考え方をできる限り分かりやすく、発信しています。

このブログで大枠を掴んでから、他のサイトや書籍などで理解を深める、というような使い方をしてもらえればと思います。

今回は、「敵対的TOB」についてです。

前回「株式会社」についてお話しましたので、それ繋がりということと、直近コロワイドが大戸屋をこの方法で買収していたりと話題になったので、これをテーマにしたいと思います

敵対的TOBとは?

TOBとは、「Take Over Bid」の略です。

Take Overとは買収で、Bidとは入札という意味になり、TOBは「株式公開買い付け」を指します。

これは事前に「買付価格」「取得予定の株数」「期間」などの条件を公開して、不特定多数の投資家から市場外で株式を買い付けることを言います。

また、TOBには、友好的TOBと敵対的TOBがあり、友好的TOBの場合は、双方同意の上で行われますが、敵対的TOBの場合は買付対象企業の同意を得ずに実施がされます。

敵対的TOBは言葉だけだとネガティブな印象を持ちますが、買付価格にはプレミア分を上乗せし市場の株価よりも高く設定されますので、投資家にとってはメリットにもなります。

具体的には、市場価格からプラス30%以上上乗せされることが多いです。

TOBの目的って何?

TOBは、企業買収や子会社化にすることにより、企業再編を目的としています。

具体的には、役員の選任、合併や解散などの影響力が持てるようになりますが、これは株式保有割合によって変わってきます。

株式の保有割合による影響力については、大きく以下の3つになります

①株式1/3以上の取得は、重大な決定事項の拒否権を得ることができる

②株式1/2以上の取得は、役員の選任ができる

③株式2/3以上の取得は、会社の合併や解散をすることができる

TOBのメリットとデメリット

TOBのメリットについては、TOBする側と投資家側の2つになります

①買収する側は、短期間で一定の株を取得できることです。

事前に条件を公開して、賛同した投資家から直接買い付けるので価格変動のリスクや時間がかかりません。

②投資家にとっては、その時点での株価よりも高く売ることができます。

TOB発表日時点の株価とTOBによる買付価格の差をプレミアムと言いますが、この分が投資家にとってのメリットとなります。

一方、デメリットについては、以下2つになります。こちらは2つともTOBする側になります

①市場より高い価格で買い取る必要があるため、費用がかかります

②敵対的TOBについては、防衛策を取られてTOB不成立となる事もあり、結果的に損をしてしまうことがあります

TOBを防ぐ方法は?

敵対的TOBを防ぐには、主に以下4つの方法があります。

【1】ホワイトナイト

これは友好関係にある企業に買収してもらう事です。

ただ、これはTOB価格よりも高い値段で買い取ることになるので資金力のある企業でないと成立しません。

苦境に駆けつけて人々を救う英雄とされる白馬の騎士からきています。

【2】MBO、EBO

これは、経営者や従業員が自社の株を買い占めることです。

こちらも大きな資金が必要で、ほとんどの場合は投資ファンドや金融機関から資金調達をするケースが多いです。

【3】ゴールデンパラシュート

これは経営陣や役員に巨額の退職金を設定することです。

TOBする側が買収し経営陣を辞めさせると巨額の退職金を支払わなくてはいけないため、実質的には買収金額が上がることになります。

【4】事業売却

自社のメイン事業を他企業へ売却することによって企業価値、株価を下げ、防衛する策です。

最後に。

敵対的TOBは、伊藤忠商事とデサント、コロワイドと大戸屋など成功した事例もあれば、王子製紙と北越製紙、ライブドアとニッポン放送など失敗事例もあります。

大きく報道されるため、皆さんの記憶に残っていることも多いと思いますが、実際は年に1回あるかどうかです。

上場企業は3800社ありますが、その中で年に1回あるかどうかなので出現率は高くありません。

経営者は、常に業績(利益)を上げ、企業価値(時価総額)を上げることが求められます。

また、その上で周りと友好関係をしっかり取れていれば、このようなことからは狙われ辛くなりますし、されたとしても防ぐことができます。

取締役は2年更新の契約であり、また今回のような話などにより急に職を失われることがあります。

ただ、その分得られる経験値や所得は社員とは比べ物になりません。

人生一度きり、若ければ若いほど経営の経験をすることをオススメします💪

では、また。

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