こんにちは、たけちよ、です🐶
このブログでは、この先の変化の激しい時代において、全てのビジネスマンはもちろんの事、特にX世代にあたる40歳以上の方々は知っておかないといけない知識や考え方をできる限り分かりやすく発信しています。
このブログで大枠を掴んでから他のサイトや書籍などで理解を深めるというような使い方をしてもらえればと思います。
今回は、世界各国が危機を感じている注目のキーワード、脱炭素、カーボンニュートラルについてお話しします☝️
脱炭素社会って何?

「炭素」とは二酸化炭素、「脱」とは取り去る、とし「脱炭素」とは二酸化炭素を取り去ろうという運動のことです。
脱炭素社会とは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出が実質ゼロになる社会のことを指します。
以前は、二酸化炭素を抑える程度の低炭素社会を目標にしていましたが、地球温暖化に歯止めがかからないため脱炭素社会へ目標を切り替えるようになりました。
日本では、2020年10月に菅首相が「2050年までに温室効果ガスの排出を全体として実質ゼロにするという『2050年カーボンニュートラル』の実現を目指す」と表明しています。
これは日本だけではなく、全世界のテーマであり、2015年のパリ協定では、先進国や発展途上国を合わせて190カ国以上が参加して目指しています。
菅首相の表明にあった「温室効果ガス」とは、大気中に存在する気体で、①二酸化炭素、②メタン、③一酸化二窒素、④フロン類の4つになりますが、温室効果ガスの8割は二酸化炭素が占めています。
温室効果ガスは赤外線の放射エネルギーを大気中で吸収して熱に変え、地球の気温を上昇させる効果をもっています。
ですので、二酸化炭素(=温室効果ガス)が排出しすぎると地球温暖化につながります。
二酸化炭素は、人間が出す息だけではなく、化石燃料(石炭、石油、天然ガス)の燃焼などによっても排出されます。
ちなみ、菅さんの表明に「ゼロ」とありますが、「実質ゼロ」ということであり、完全に二酸化炭素をゼロにするということではありません。
それは流石に無理ですね💦
「実質ゼロ」とは、二酸化炭素が排出される量と森林などに吸収される量が同じ量であり、バランスが取れている状態にしよう、ということです。
このバランスが取れている状態のことを『カーボンニュートラル』と言います。
「カーボン」は炭素、「ニュートラル」は中和・中立ということなので、言葉のまま分かりやすいと思います👍
地球温暖化の状況は?

上記の通り、脱炭素が叫ばれている理由は、地球温暖化を止めるためです。
18世紀後半の産業革命以降、地球の温度は徐々に上がり、当時と比べて1.2度上昇しています。
このまま手を打たなければ、21世紀末の平均気温は、2000年と比較して4.8度程度上昇するとも言われています。
この数度の気温上昇は、海面上昇による国土の消滅、台風の大型化、山火事の増加など私たちの生活に大きな影響を及ぼします。
実際に日本でも台風や土砂災害、突発的な豪雨による洪水といったニュースがここ数年で増えた印象があると思います。
温暖化は、私たちが思っている以上に身近な問題です🤔
また、現在より気温が4度以上上昇すると現在の動植物の半分は絶滅するとも言われています。
その他にも、深刻化すれば、干ばつや生態系の変化により、食料をめぐる争いが勃発する恐れもあります。
温室効果ガス削減の取り組みって何?

【電気自動車】
温室効果ガスは、石油、石炭の利用から排出されるので、全てのガソリン自動車の燃料が電気に代替できれば大幅に削減されます。
日本では、2030年にはガソリン車の新車販売を禁止にする発表をしています。
【電力発電】
電気を作るにあたって、火力発電所など化石燃料を使うことで温室効果ガスが大量に排出されます。
これを太陽光発電、風力発電、水力発電など持続可能なエネルギー源から環境に優しい電力を作る考え方(再生可能エネルギー)が推進されています
最後に。

日本は、年間11億4000万トンの二酸化炭素を排出していて、国民一人当たりに換算するとイギリスの1.5倍以上になります。
ちなみに世界一排出量の多い国は中国で、2位のアメリカの倍の排出となっています。
日本は世界で5位で上位に位置しています。
これは日本が製造業が多いのと電力の大半を石炭による火力発電に頼っているためです。
また自家用車の所有やトラックやバスなどの充実した環境も要因になっています。
ですので、日本がカーボンニュートラルを実現するには、政府や企業だけではなく、個人レベルにも意識改革が必要です。
ここまでお話しすると「二酸化炭素=悪」となりますが、そうでもありません。
二酸化炭素など温室効果ガスがあることで、地球で人間が暮らせる暖かい気候を保てています。
ただ、量が増えすぎると上記の通り大きなリスクになります。
ワインも身体に良いですが、飲みすぎるとマイナスの影響になりますよね🍷😅
この脱炭素の分野は電気自動車にも大きく注目されているので、日本の高い技術力(バッテリー開発など)が期待されます。
ITで世界に遅れをとった日本が挽回できるチャンスでもあります。
日本は様々な課題を抱えていますが、全ての課題を均等に進めようとすると対応が遅れますし、改善の質も落ちます。
選択と集中をして改善活動をしていけば飛躍していけると考えます。
その日本の選択と集中において「脱炭素化」は、力強く進めるべき分野だと思っています。
10年後が楽しみ✨
では、また。。